絵の中の絵

11月 21st, 2014 by a.s.

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BAR『時間の拡大』

11月 19th, 2014 by a.s.

15日のオープニングパーティーには、沢山のご来場ありがとうございました。
よく会う人、久しぶりにお会いする人、初めてお会いする人、色んな方に遊びに来てもらえて嬉しかったです。

さて、16日は、個展の関連イベントとして南風食堂の三原さんが開催している、時間について話をしたい人が集まってくる BAR『時間の拡大』特別編をオンゴーイングの一階でやってもらいました。
自分が時間のことを考えるようになったのは、絵を描いている時に、ふと絵の中に入り込んでしまうように錯覚することがあって(特に今回展示している作品では、つぶつぶの集合している箇所を描いている時なんて、どんどん中の方へ入ってしまうんですが)、そんな時は、思っていたよりも時間が経っていたり、逆に全然進んでいなかったりしてるので、あれれ?もしかして、絵の中に入っちゃうとおかしなことになっちゃうの?絵と時間て何か関係あるんじゃないのかね?と考えるようになったのがきっかけです。
まあ、そんなことがありまして、他の人が、時間について考えてることや、感じているのはどんな事なんだろうと、時間について話す人が集まる、三原さんがやっている『時間の拡大』に興味津々でしたが、自分の個展で開催してもらうことで、ついに参加することができました。
今回の参加者は15人前後の20代から50代(?)の、多分、職種も様々な人達で、(中には、みんなで話すのではなくて、僕と三原さんのトークショーと思って来てくれた人もいたようですが)誰かが話を始めると、あちらから、こちらから、どんどん新しい話題がでてきて、誰かが一人で喋り続けるとか、話が続かなかったりすることもなく、予想以上に盛り上がりました。
写真は参加した人が描いた絵。ほとんどの人が初対面なので、何か手を動かしつつおしゃべりしたら、話しやすいかなと思って渡したクレヨンと方眼紙に、それぞれが勝手に絵を描いてたんだけど、同じ場で話をしていたのに、みんなが全く違う絵を描いてて面白かった。

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夢のこととか、ピダハンの話とか、別の誰かとシンクロすることとか、痴呆症の時に残ってる記憶のこととか、笑顔と認知の話とか、セックスの時の体の感覚とか、興味深い話がたくさんあって、ふとした瞬間に思い出しそうです。

最近読んでみて、時間についてあれこれ考えてしまった本です。
ピダハン
音を視る、時を聴く哲学講義

個展『つぶりつぶり ときも じじじ』は11月23日まで続きます。
Art Center Ongoing

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下平晃道 個展 『つぶりつぶり ときも じじじ』

11月 6th, 2014 by a.s.

久しぶりに展示のご案内です。
11月12日(水)から23日(日)まで、吉祥寺にある Art Center Ongoing にて、個展『つぶりつぶり ときも じじじ』を開催します。
今回の新しい作品では、薄い紙の上でカラーインクを溶かしながら描いたドローイングの上に、刺し子のように針を刺していき、紙と布を縫い合わせて厚みを作っていく手法をとっています。刺繍糸の立体的な色の反射と、インクの滲みが合わさって、独特な色合いや透明感が生まれました。

東京では約3年ぶりの展示なので、沢山の方にご高覧いただけますと幸いです。
Ongoing のおいしい食事が食べられるオープニングパーティーや、南風食堂の三原さんの『時間の拡大』というイベントもありますので、ぜひ遊びにきてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

下平晃道 個展 『つぶりつぶり ときも じじじ』
会 期:2014年11月12日(水) – 11月23日(日)/月火休
会 場:Art Center Ongoing(吉祥寺)
    http://www.ongoing.jp
    〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
時 間:12:00 – 21:00
入場料:400円(セレクトティー付)
ご連絡 : 0422-26-8454 /e-mail : info@ongoing.jp

◆ オープニングパーティー
日時:2014年11月15日(土) 19時~
展示開催中の最初の土曜日にオープニングパーティーを開きます。
どうぞお越し下さい。
参加費:1000円(軽食+ワンドリンク付き/ギャラリー入場料込)

◆ 時間の拡大
日時:2014年11月16日(日) 19時~
南風食堂の三原さんが開催している『時間の拡大』という、
「時間の話」だけをするという集まりを、個展期間中に特別に開催してもらいます。
堅い話から、ゆるい話まで、時間のお話がしたい人寄っておいで。
料金:1000円 (ワンドリンク+ギャラリー入場料込/先着30名様)
ご予約は info@ongoing.jp または 0422-26-8454 まで

◆ Pre Ongoing School
日時:2014年11月23日(日) 15時~
展示作品の解説を交えてのレクチャーを開催します。
お好きなケーキとお飲物がついてきます。
料金:1500円 (軽食+ワンドリンク+ギャラリー入場料込/先着30名様)
ご予約は info@ongoing.jp または 0422-26-8454 まで

http://www.ongoing.jp/ja/artcenter/gallery/index.php?itemid=363

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「や ゆ よ」の作品展

4月 24th, 2013 by a.s.

京都・一乗寺樋ノ口町にある Black bird White bird というギャラリーで1年半ぶりに個展 「や ゆ よ」の作品展 をひらきます。

今回、展示する作品には、京都へ引越してきてから趣味として始めた、金継ぎや、装飾品制作で使っている粘土や塗料。それから、アクリル絵の具や、油絵の具のような画材を使っています。見ために感じられる質感や、色の集積の中に、別の世界を知覚するための「きっかけ」が隠れているように感じています。作品の始まりは小さなブローチのようなものでしたが、それが人形のようなものに変わり、だんだんと大きくなっていき、絵とも立体ともつかない造形物になりました。

じゆうちやう じゆうちゆう じゆうちよう
「や ゆ よ」の作品展というタイトルは、上の言葉からとりました。

言葉の表情が少し変わるだけで、つかまえられる世界が変わる。
自分の作品でそんなことが伝われば面白いなと思っています。

それから、展示している作品のタイトルは、全て「じゆうちやう じゆうちゆう じゆうちよう」とつけています。



ところで、今回の展示の会場となる Black bird White bird というギャラリーは、ガラス張りで綺麗な回転する扉のついた素敵なところです。ギャラリーの名前は、小説家いしいしんじさんの短編集『白の鳥と黒の鳥』が由来なのだそうで、そんなところにも惹かれています。
2階はカフェになっていてゆっくりできます。
僕は、時々、ギャラリーへ顔をだす予定です。
みなさん、ぜひ、遊びにきてください。

「や ゆ よ」の作品展

会場:Black bird White bird
   〒606-8167
   京都市左京区一乗寺樋ノ口町8-2
   tel&fax 075−741−8111
会期:2013.5.15 wed – 5.26 sun
   12:00 – 19:00 (monday close)

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作品では物語を描いています。でも、今、その物語を言葉で説明するのはやめて、代わりに、展示の内容とは、直接関係のないものですが、好んで思い出し、制作の手助けをしてくれるエピソードを幾つかご紹介したいと思います。

最近、読んだ本の中に、アマゾンに棲むヤノマミ族の不思議な風習の話があって、気になったので調べてみました。それは、出産に関するもので、彼らは生まれてきた子供の中から、良い子孫だけを残すために、子供をへその緒がついたままの状態で返すか、人間として育てていくのかということを決めるのだそうです。
彼らは、へその緒がついた状態の子供のことを精霊と考え、精霊の状態で返す場合は、バナナの葉にくるんで蟻塚の中へ置いてきて、蟻が子供を食べつくす頃に蟻塚ごと焼き、神に精霊として返っていったことを報告するのだそうです。
彼らは精霊をどこへ返すつもりだったのだろう。そして、選ばれた人間の世界と、精霊になって戻る世界の違いのことをよく考えています。

もうひとつ別の話を。次はインドのタブラという太鼓の奏者で、第一人者であるザキール・フセインが、17歳の時に体験したチッラーという宗教的な隠遁儀式の話です。それがどんな儀式なのかというと、人里離れた村に建てた小屋にこもって、40日間ひたすら演奏するというもので、演奏家は皆それを3回やるのだそうです。毎日太鼓を15時間、40日の間、叩き続けるというのはどんなものなのでしょう。ザキール・フセインは儀式を始めて、5日目からほとんど記憶がなくなったそうです。その代わり、目の前に幻覚が現れるようになった。彼が語るには、彼の父親の先生である人の幻影に太鼓の叩き方を教わっていたり、タブラに目と口ができて、ぺちゃくちゃと喋りかけられたりしたそうです。
精神はリズムの影響を受けて、何か別のものを招いたり、どこか別の場所へ連れて行かれてしまうのでしょうか。

さらに、もうひとつ。今度は15年ほど前に沖縄の石垣島で、自分が体験したある祭りの話です。私はテントを持って短い旅行をしていた時期があったんですが、石垣島のある海岸でテント生活をしていると、地元のおじさんに話しかけられました。そして、今日は珍しい祭りがあるから、お前も一緒に来いと言って、深夜にある地域まで連れて行かれ、そこであるお宅の庭のついた間に通されました。しばらく待つと、目の前の広い庭に、木の葉を束ねて作られた、全身を覆う蓑(みの)のようなものを来た二人の男と、その周りを取り囲む白いフンドシ姿をした30人程の若い青年が現れました。フンドシ姿の若者は、皆、片手にタンバリンに枝がついたような、皮を張っただけの小さな太鼓を持ち、もう一方の手に持った細いバチでゆっくり太鼓を叩いていました。蓑(みの)を着た二人の男は、その音にあわせて身体を前後に揺すって歩き、何かをお祈りしていた。私は、なぜかそれについて詳しい説明も受けず、その祭りを見た後に車で送られテントまで帰されました。
暗闇の中での緊迫感よりも、ゆったりした空気の印象が残っている。あの儀式の不思議な明るさが忘れられずに身体の中に残っています。

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下平晃道個展「透きとおる なか」: Art Center Ongoing

9月 28th, 2011 by a.s.

 
10月12日から23日まで、吉祥寺にある Art Center Ongoing で個展を開きます。

今回は16日(日)イベントに、おなじみ、多田玲子とのお絵描きユニット Quzmo (+ゲスト)のライブペインティングを、そのライブペインティングを会場の皆さんにプレゼントという企画と、最終日の23日には、僕の大好きなバンド、IKEBANA (maki+en) をお招きしてのライブ! & トノタイプさんにフムスを振る舞ってもらい、お喋りしながらクロージングへと雪崩れ込む感じで楽しくやりたいと思っています。
 

下平晃道個展 「透きとおる なか」

会場Art Center Ongoing(吉祥寺)
展示期間:10月12日~10月23日 12:00~21:00(月、火曜はお休みです)
ギャラリー入場料:400円
入場料にはセレクトティーの無料券が含まれていて、1階のカフェスペースで美味しいセレクトティーを飲むことができますよ。入場料については、こちらの Ongoingより皆様へ 重要なお知らせ に詳しく書かれています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 
 
オープニングレセプション
日時:2011年10月12日 18時~
参加費:1000円(軽食・ワンドリンク付き ※入場料含む)

Quzmo ライブドローイング
日時:2011年10月16日 15時~
出演:Quzmo(下平晃道+多田玲子)+死後くん
料金:1000円(ワンドリンク付き、先着30名様 ※入場料含む)

Pre Ongoing School
日時:2011年10月23日(展示最終日) 15時~
料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様 ※入場料含む)
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー
お好きなケーキとお飲物がついてきます

IKEBANA (maki+en) LIVE、クロージング
日時:2011年10月23日(展示最終日) 19時~
出演:IKEBANA (maki+en)
料金:1000円(ワンドリンク付き、先着30名様 ※入場料含む)
ライブ終了後:トノタイプのフムスタイム
 
 
お問合せ先
アートセンター・オンゴーイング
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
Tel/Fax : 0422-26-8454
e-mail:info@ongoing.jp

 

夢の手ざわり (2011)

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